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【Vol.81】脳は悪い癖も得意にしてしまうのか?

 

 

こんにちは!スモールジム阿佐ヶ谷の黒澤です。

この度はブログをご覧いただきありがとうございます

 

本日は、脳は悪い癖も得意にしてしまうのか?

について紹介していきます。

 

 

〇正しくない動きでも脳は覚えてしまう

 

よく、スポーツなどで最初に基本動作を覚えるときに、

「この動きをたくさん反復すれば脳が動きを覚える」

 

と、監督・コーチなどから言われた経験もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

これはある意味正解ですが、

逆を言えば、正しくない動きでも反復して行えば、

それを脳は覚えてしまうということなのです。

 

これを、専門的にはSAID‐Principleと呼びます。

SAIDは、Specific Adaptation to Imposed Demands

の頭文字を取ったもので、意味は「特異性の原則」といった感じです。

 

簡単に言えば、「頻繁に繰り返された行動やパターンを上手になっていく」

という意味合いです。

 

例えば、ジャンプするときに、膝を内に入れてしまう癖がある選手がいたとします。

この選手は、長年、ジャンプ動作を膝を内に入れ込んで行ってきました。

 

すると、体性感覚系という関節や筋の動きをコントロールする感覚システムが、

「あ、この動きがこの人にとっての得意な動作か」

と判断して、動きの引き出しの最も出しやすい場所に記憶してしまいます。

 

こうなると、ジャンプ動作によって膝構造体へ慢性ストレスがかかり続け、

いつの日か、故障につながる可能性も高くなってしまいます。

 

これは、動きの質が良いか悪いかに関わらず、

その動作を繰り返した分だけ強く優先されます。

 

つまり、良い動きを覚えるには、良い動きを反復すればいいわけですが、

逆を言えば、ケガや故障につながる悪い動作も、繰り返せば

それがスタンダードになってしまい、悪い癖が消えづらくなってしまうのです。

 

なので、正しい機能改善トレーニングを考えた場合、

「いかに悪い動作の癖を、良い動作の癖で上書き保存してあげるか?」が

カギになってくるということです。

 

〇全身のバランス調整

 

悪い動作の癖のせいで、痛みや不具合が発生した場合は

その部位以外にも、徐々に全身に何かしらネガティブな影響を与えてしまいます。

 

その影響で体幹機能が低下したり、

手足の筋肉にも左右差が生じてしまうことがよくあります。

 

筋出力調整・骨矯正や姿勢修正と多くのエクササイズを組み合わせることで

全身のバランスが調整されてくことが理想とされます。

 

〇さいごに

 

いかがでしたでしょうか?

 

大切なのは、運動のフォームの修正やチェックを通して悪い癖を

良い動作の癖に修正することです。

 

痛みや日常生活での不具合の原因は、間違った癖の動きによって

引き起こされた可能性が高いと考えられます。

 

スモールジム阿佐ヶ谷では、

皆さまが普段おこなっている日常な動作と

姿勢の評価を行い、適切なプログラムを提供しております。

 

日常生活での動作の正しい身体の使い方を見直してみることで

身体もより快適に日常生活を送ることができますね。

 

もし、1人ひとりに合った正しい機能改善トレーニングを体感したいという方は、

ぜひ当ジムの無料体験までお越しください。

 

 

皆さまのご来店、心よりお待ちしております。