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【Vol.48】もはや常識?!腰痛とヘルニアは関係ない

 

 

こんにちは!スモールジム阿佐ヶ谷Regenerateの黒澤です。

この度はブログをご覧いただきありがとうございます

 

 

本日は、もはや常識?!腰痛とヘルニアは関係ない

について紹介していきます。

 

〇ヘルニアと言えば??

 

ヘルニアと聞けば、「腰が痛くなる状態」

みたいなイメージがおぼろげながらあるかと思います。

 

よく整形外科とか病院行っても、

レントゲン撮って腰の椎間板が飛び出ている部分を誇張されて、

 

 「ほら、ここが飛び出て神経を圧迫してるから腰痛いんだよ~」

 とお医者さんが言うわけですよね?

 

それ、もしかしたら間違えてるかもしれませんよ?というのも、

 

ヘルニアが、腰痛を引き起こしている主原因ではないからです。

 

〇ヘルニアというものがどのような症状か?

 

ヘルニアとは、「脱出・突出」という意味の言葉です。

つまり、特定の部位が正常位置からはみ出ている状態が、ヘルニアです。

 

よく聞く「腰椎椎間板ヘルニア」は、

腰椎の椎間板が、正常位置からずれた状態ということです。

 

 この椎間板が飛び出ることによって、

外にある神経根を圧迫するから腰が痛いんだと、

 

多くの整形外科や医療従事者が主張するところです。

 

ですが、そもそもここの見解が間違っている部分があるのです。

ヘルニアで椎間板が飛び出ていても、痛みが出るとは限りません。

 

ヘルニアで障害されやすい神経は、L4もしくはL5から出る神経根と言われます。

仮にヘルニアで飛び出た椎間板の繊維輪などが、神経を圧迫したとしましょう。

 

ですが、そこで起こるべきことは、「痛み」ではなく「麻痺」です。

 

皆さんは、神経の役割をご存じでしょうか?

 

その役割とは「電気信号の伝達」です。それ以上でも以下でもないです。

 

いわば電気コードのようなものなのですが、

そこを圧迫しても痛みが必ず出るわけでは無いです。

 

むしろ、稀です。

 

イレギュラーで神経を断裂したなどの場合は異所性発火という神経痛が出ますが、

そもそも神経断裂など大怪我なのでここでは便宜上省略します。

 

…話を戻しまして、

 

その、電気コードである神経を圧迫しても、痛みはほとんど出ません。

 

神経(末梢神経)は3重膜構造です。

上から上膜、周膜、内膜とかなり厳重にガードされています。

 

 

なので、神経は単に圧迫されるだけでは痛覚受容しません。

というか神経本体に痛覚受容器がないので、あるのは神経膜痛なだけで、

 

神経圧迫痛というのはほとんどないのですね。

 

ですので、先ほど申し上げましたように、神経を圧迫されると起こるのは、

 

「麻痺」です。

 

つまり、その当該神経が支配する領域の感覚鈍麻や運動麻痺です。

 

 「触られたりつねられたりしても分かりづらい」

 

「力を入れたくても思うように入れられない」

 

といった感じです。

 

よく、正座した後に足がしびれますが、

あれは、長時間の坐骨神経等への圧迫刺激で、

 

神経支配を受ける組織が一時的に麻痺状態に陥っているということですね。

(あとは総腓骨動脈などの血管の影響もありますが)

 

これらがちゃんとあって、画像所見でもヘルニアがあれば、

症状と所見が一致するので「治すべきヘルニア」という風に言えます。

 

ですが、「麻痺がないのに痛みだけある」って場合。

これってヘルニアではない可能性が高いのです。

 

なぜなら、既存の学説で言えば、

ヘルニアがあれば、神経圧迫が起こるはずですので、

 

麻痺がついてこないと理屈に合わないですからね。

 

さらに、もっと言えば、

その神経圧迫すらも、実はヘルニアで直接起こるわけではないとも言われています。

 

ヘルニアが出現したとしても、飛び出た繊維輪などに押し出された神経が、

圧迫されるための後方組織までのスペースが広大だからです。

 

ですので、椎間板ヘルニアで神経が押し出されたとしても、

神経は後方に寄るしかない(つまり、圧迫など受けない)という見地もあります。

 

 

〇実は、ヘルニアと痛みに関係するこんな研究が存在する

 

1995年に国際腰痛学会が出した論文によると、

腰痛がまったくない人でもMRIを撮ると76%に椎間板ヘルニアが見つかり、

 

逆にヘルニアがある人でも8割は、まったく痛みを感じていないことが分かっています。

 

1995 Volvo Award in clinical sciences. Determinants of lumbar disc degeneration. A study relating lifetime exposures and magnetic resonance imaging findings in identical twins

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/joh/64/1/64_e12316/_article/-char/ja/

 

つまり、腰痛とヘルニアとの間に因果関係なんてないわけですね。

あるなら、ヘルニアと診断された患者の全てに腰痛がないとおかしい話です。

 

このように、腰痛とヘルニアは、

研究ベースでみても、原則的な学問でみても、

 

関係がほとんどないということがお分かりいただけるかと思います。

 

〇腰痛の原因は他にある

 

腰痛の原因は、他にあります。

神経根の炎症(そのほか膜の炎症)かもしれませんし、

 

筋・筋膜性の可能性もありますし、

モーターコントロール異常の可能性もあります。

他にも、精神的な部分のトリガーかもしれません。

 

繰り返し申し上げますが、

 

腰痛とヘルニアはほとんど関係ありません。

 

もし、このブログをお読みいただいている方の中で、

 

神経症状(麻痺など)がなく、痛みしかないのに、

医師からヘルニアだと診断され、

 

手術などを場合によっては勧められている方がいらっしゃいましたら、

一度、立ち止まって考えてみてください。

 

あなたの腰痛の解決策は、ヘルニア治療以外にある可能性が大きいかもしれません。

 

スモールジム阿佐ヶ谷Regenerateも、これまでに、

ヘルニアがあるお客様の腰痛改善を担当させていただいた実績の

あるトレーナーも在中しておりますので、

 

もし、気になる方は、

ぜひスモールジム阿佐ヶ谷Regenerateの無料体験にお越しください。

 

 

皆さまのご来店、心よりお待ちしております。